CROSS TALK 02
「女性活躍」の今とこれから
社長とホンネで語る! 篠山社長×トラガール
CROSS TALK MEMBER
Session 01
トラガールの皆さんには社内報2022年1月号掲載の「トラガール特集」にもご登場いただきましたが、反響などはありましたか?
職場の仲間から「出てたね!」と声をかけてもらいました。「前橋に若いドライバーが入ったんだね.」とR.Sさんのことが話題になっていましたね(笑)。
トラガールというキャッチーな言葉を通して、女性の大型トラックドライバーたちが当社で頑張っていることを知っていただくきっかけになったのではないかなと思います。
Session 02
今回は「トラガール特集」以降に入社されたニューフェイスのお2人にもご参加いただいていますね。
私は2022年9月に入社しましたが、トラックドライバー歴は9年になります。前職で同僚だった方が当社で活躍されていて、誘われたことがきっかけでした。
私は2023年4月に入社したばかりで、4tトラックの運転経験はありましたが、大型トラックは当社が初めてです。顔つきが一台一台違うところなど、とにかく大型トラックが好きで。後悔を残したくなくて、思い切って挑戦しました。
Session 03
篠山社長は、女性ドライバーの観点から当社の女性活躍の現状をどのように捉えていますか?
当社の女性ドライバーの割合は約5%です。一見低いように思えますが、業界全体の平均は2・4%とされていて、さらに保有するトラックが全て大型であることを踏まえると、高い水準にあるといえます。とはいえ、推進していく余地はまだまだあります。女性が活躍できる職場を実現することは、ひいては全てのドライバーの働きやすさにつながっています。性別に関わらず魅力を感じていただけるような環境をつくることで、当社で活躍するドライバーを増やしていきたいですね。
Session 04
トラックドライバーとして働く中で、どのようなことにやりがいを感じていますか?
パーキングエリアなどで、見ず知らずの方から「かっこいいですね」と声をかけていただくことがあります。「かわいいね」とか「きれいだね」と言われるよりも、私にとってはすごくうれしい言葉ですね。
対向車の方に「女性が運転してるんだ」という目線を向けられることがありますが、そこに「かっこいい」が伴っていたらうれしいですよね。ただ、女性ドライバーがまだ珍しがられる世の中だからこそ、ミスを起こしたくないという気持ちも芽生えますが。
私も、身長が低いこともあってトラックを降りると二度見されることも多いのですが、運転席からは普段は見ることのできない景色が広がっています。これはトラックドライバーの特権ですね。
得意先への納品時、当初は無愛想だったリフトマンの方が、挨拶を重ねるうちによく話しかけてくださるようになりました。関わる方々との関係が深まったと感じられることも、やりがいの一つになっています。
ドライバーは、ある意味当社の「顔」でもあります。皆さんが明るく誠実に日々対応してくださっていることが企業の評価にもつながっていると感じています。
コロナ禍になって世間が自宅待機を強いれられたとき、私たちドライバーは反対にとても忙しくなりましたよね。前職では、特に東北の方は県を跨ぐ移動の制約が厳しく、北海道から東京までの道のりは大変でした。ドライバーや関係者の方々は、社会のために命をかけて働いていたといっても過言ではないと思います。改めてドライバーという仕事に誇りを感じました。
人の動きが止まったとしても、物流を止めることはできません。「エッセンシャルワーカー」という言葉で表現されていたように、ドライバーの皆さんはこの未曾有の事態に尽力してくださいました。そうした社会に不可欠な物流を担っている組織だということを私もコロナ禍で実感しましたね。
Session 05
一方で、不便さや課題を感じていることはありますか?
やはり体力のいる作業は大変ですね。初めてプリフォームの荷役をしたときは、こんなに重いのかとびっくりしました。
支店によって違いはあると思いますが、埼玉支店では女性ドライバーは引越し業務は担当しないなど、業務の割り振りで体力差をカバーしてもらっています。
荷役に関しては作業負担を軽減できるパレットやフォークリフトの活用を進めています。物流はどうしても「人ありき」のため、機械化の推進には難しさも伴いますが、ドライバーの負荷軽減だけでなく、人手不足の解消にもつながるため、どのように取り組みを加速していくかが課題です。
また、納品先に女性が使えるお手洗いが完備されていないなど、女性が珍しい職業だからこその制約があるのも現状ですよね。渋滞や荷待ちの時間は読みきれないので、水分を取りすぎないように意識してしまいます。
そうなんですよね。共用だったり屋外のお手洗いは衛生面に問題があったりで使用できない可能性も高いので、あらかじめルート上のパーキングエリアやガソリンスタンドを調べておくようにしています。
客先の設備については意見しにくさもあるかと思いますが、当社が筆頭となって女性ドライバー活躍の幅を広げ、「大型トラックドライバー=男性社会」という社会の認識を変えていくことが、設備の拡充にもつながっていくと考えています。
Session 06
当社の福利厚生など、働きやすさの面はいかがですか?
一昨年から生理休暇が無給から賃金の8割給付になるなど、制度の拡充は進んでいるものの、勤務時間が変則的なドライバーの仕事柄、体調が悪くても急遽「行けない」と連絡するのは気が引けてしまいます。相談すれば取得できるのでしょうけど、言い出しにくさはどうしてもありますね。
使いやすさを考えたらまだ改善の余地がありそうですね。一般的な仕事のように、業務を途中で引き継ぐわけにはいかないという固定観念がドライバー業界全体としてあると思います。任された仕事をやり通す使命感はすばらしいことですが、体調不良や家庭の事情でどうしようもないときは遠慮せずに相談するようにしてください。会社としても現場の意識改善を進め、「言える」空気を醸成していきたいと考えています。
食事や休憩をとる時間など、自分の裁量で働ける点は魅力的だと思います。歌いながら運転することだってできますしね。
楽しそう(笑)。業務の大半が1人時間なので、気疲れせずに働けるところもありがたいなと思います。
遠方などさまざまな場所に足を運べるのは楽しいですよね。このパーキングエリアはこれがおいしいとか。ドライバーならではの新たな発見が広がります。
私は前職では当社の納品先でフォークリフトをやっていて、権田さん、M.Yさんに憧れて大型免許を取得し、今に至っています。当社は女性がドライバーとして活躍できる会社なんだとアピールしていけるように、これからも頑張っていきたいです。
私がドライバーになりたての頃は、やはり女性は働きにくい仕事でした。現在当社では女性でも作業しやすいAT車や設備、作業分担などの環境整備が進んでいて、業界でも先進的だと感じています。
Session 07
篠山社長、トラガールの皆さんとの座談会はいかがでしたか?
篠山社長
女性ドライバーの皆さんとこのようにお話しできる機会は初めてでしたが、高いプロ意識を持って取り組んでくださっていることを改めて感じました。現状の課題なども把握することができたので、これを基にさらに活躍していただける環境をつくっていきたいです。皆さんの意見が男性も含めた全員の働きやすさ向上につながっていくので、働く中で感じたことはどんどん発信していってほしいと思います。